2018.12.10日々の活動×キムラシカ
審美歯科で求められる接着についての講習会
審美歯科領域の接着技術に関するハンズオンセミナーを受講してきました。
講師の北原先生は審美・修復治療を専門とし、また、大学で接着に関する研究もなさっておられる著名な先生です。
そして今回かなり前から受講申し込みをしてようやく受けることができました。
歯科材料も日進月歩で、新しい材料がたくさん開発されております。しかしながら、それらの材料の特性に注目しながら取り扱わないと、例えば被せ物などでは早期脱落につながるなどマイナス面の方が大きくなってしまいます。
その辺りの注意事項も含めて、なかなか書籍だけでは伝わってこない勘どころを学ぶことができました。
さらにはシングルリテンションブリッジという方法を学びました。
従来、歯が一本なくなったとき治し方は、
通常のブリッジ
入れ歯
インプラント
この3つが主な選択肢になります。
「入れ歯はイヤだ。しかし、歯をたくさん削ったりするブリッジや費用の面、全身の健康状態等でインプラントは避けたい」
というような場合に第4の選択肢とも言える
シングルリテンションブリッジ
が選択肢に入ってくると思われます。
これは欠損している隣の歯一本だけ、しかも裏側だけ少し削るので侵襲も比較的少なく、通常のセラミックスブリッジよりも費用も抑えられます。
注意事項といたしましては
保険がきかない
歯がないところどこでもやれるわけではない。
奥歯などは適用外
削る量をできる限り少なくしているので外れやすい。
噛む力が強い方は不向き
などです。
どの方法にも一長一短ありますが、いままでよりもさらに治療の選択肢が増えたことは朗報かと思います。